いつも通り、夜が明ける前の暗いうちにサーフに立つ。そして、コアタイムに入るべき場所を見つけるために、ところどころで竿を出しながら、サーフの変化、水の流れを見て周る。もちろんまだサーフには誰もいない。
『う〜ん、変化ないな。』
ところどころに吐き出しは見つけられるが、決定打のないサーフに戸惑う。少ないながらも狙えるべき場所は3箇所。流れ込んでいない河口前、小さいサーフの障害物前、サーフ端の磯周り。
ようやく水平線が見えるようになった頃、少しでも水の流れのある磯周りを選んで竿を出すことにした。 |
写真:変化ない急深サーフ |
河口には、早くも別のアングラーが入ったようで、ヘッドライトが点いている。どこにもよらず、真っ直ぐに河口に入ったところを見ると、地元のアングラーのよう。
『さて、ルアーはどうしようかな?』
私は、ようやく明るくなってきた空に透ける波打ち際の波を見て、sasuke140 キビナゴメッキを選んだ。
ファーストキャスト、風が北西の追風のため、気持ちよくルアーが飛んでいく。
まだそれほど明るくないので、ルアーをスローぎみに引き、時折ヒラ打ちさせるようにトゥイッチを入れる。 |
写真:2箇所目の波打ち際。ヤバイっしょ・・・ |
キャストしては3歩移動、キャストしては3歩移動…そうこうするうちに、別の場所でやっていたO氏殿が登場。
『あっちは、ベイト居たけど、濁りあったよ。』
とのこと。ふと河口のアングラーを見ると、その場を動かずに竿を振っている。
『やるな〜』
と、その横に見覚えのある姿が見えた。
『あれはきっと彼でしょ・・・たぶん』
どうやら、徐々にこっちに向かってきているので、とりたてて急ぐでもなく、今までのペースでラン&ガンを繰り返す。と、私の後ろを彼が通っていった。
『シルヴィ〜さん?』と、一応初対面なので不安を持ちながらも声を掛けると、やっぱりシルヴィ〜さん。そして今日のむこうの状況や、前回との地形の違いなどを聞いていたとき、河口のアングラーが釣り上げた。
『あっちで釣れたみたい』とのタイミングで、シルヴィ〜さんとは別れ、時合い到来と気合を入れてキャストを再開。
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写真:いつもは避難ポイントなのにね |
しかし結局アタリはなく、O氏殿と相談し、ポイントをO氏殿が朝入った場所に移動することにした。
が、そのポイントは、波足が長く、ちょっとやばい状況。それでも一応竿をだしてみたりして。
で、3箇所目。いつもは他が荒れているときの避難場所のサーフのはずが、サーファーが何人も入るような荒れ模様。それでもやっぱり波の小さな場所を見つけて竿を出してしまう。
『南ウネリだね〜。あそこなら、ウネリ、かわしてるんじゃない?』
ということで、4箇所目に移動。
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写真:昨晩のO氏殿のルアーを襲ったバイト跡 その1 |
4箇所目は、予想通りウネリがなく、逆にベタ凪ぎ。そこにはハイトさんが来ていて、朝の状況を聞く。『フムフム、なるほどな。』などなど。で、とりあえず昼寝に入るのでした。
1時間半の睡眠の後、港内ヒラメのナイトフィッシングの約束をして、O氏殿とは一旦お別れし、午後の部を開始する。午後の部の友は、ハイトさん達とfutamaさん。
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写真:昨晩のO氏殿のルアーを襲ったバイト跡 その2 |
磯周りを、地道にラン3歩、そしてガン・・・
『やっぱりだめか〜っ!』
夕方も暗くなり、AX1/2 にパワーシャッド4インチを着けてスローに探り歩くものの、やっぱりバイトはない。
futamaさんもかすりもしないということで、真っ暗になる前に撤収するのでした。 |
写真:唯一の釣果 |
そして夜、一足先に港に着いた私は、小物釣りでも楽しもうと竿を出す。が、シブイ。慣れない場所でキャストすること数十投、ようやく『クククッ』っと魚が乗った。
上げてみると、ネンブツダイ。
『ま、魚の引きを味わえただけでもいいか。』
と、魚をリリースし、とりあえず寒いので一旦車に戻る。が、車に戻るとO氏殿が到着していて、寒さを回復させる間もなく、ヒラメモードに突入。
北風がだんだんと強くなる中、おしゃべりをしなが釣りをするものの、私の寒さを耐える気力が限界になり、『あがりましょ』と提案し、寒ビラメナイトフィッシングを切り上げたのでした。 |